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Channel: shiotch7 の 明日なき暴走
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NEW / Paul McCartney (Pt. 2)

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 ?「セイヴ・アス」でガツン!と一発食らわせた後は?「アリゲイター」、?「オン・マイ・ウェイ・トゥ・ワーク」といかにもポールらしいメロディーの曲が続いて古くからのファンとしては一安心。特に?なんかBメロで電気処理されたポールのヴォーカルを入れるなど、まさに変幻自在というか、息をもつかせぬ目まぐるしい曲展開に耳が吸い付く3分27秒で、曲に酔い、そしていつの間にか演奏に酔いしれている、そういう類の稀有な名演だと思う。「ホワイト・アルバム」に入れてもぴったりハマりそうな気がするのだがどうだろう? ?は何と言ってもサウンド・プロダクションが絶妙で、さすがはジャイルズ・マーティン、マッカートニー・ミュージックを知り抜いた者にしかできない匠の技に唸ってしまう。
Paul McCartney - Alligator(Lyrics)

Paul McCartney - On My Way to Work (Lyrics) [HD]


?「クイーニー・アイ」はたたみかけるような展開が心地良いポップなナンバーで、スローな中間部が良いアクセントになっており、後半のヘイ!ヘイ!という掛け声パート(←このあたりもライヴを意識した作りになってますな...)の盛り上がりを引き立てている。何となく「サージェント・ペペーズ」を想わせる、ビートリィなナンバーだ。?「アーリー・デイズ」は?と同様にポールが青春時代を振り返りながら淡々と歌うナンバーだが、この手のアコースティック曲を作らせたらポールの右に出る者はいないだろう。何かこう、ホッとさせてくれる1曲だ。
Paul McCartney - Queenie Eye (Official Video)

Paul McCartney - Early Days


 アナログ・レコードではB面1曲目にあたる?「アプリシエイト」はヒップホップ風のビートといい、ギザッとくるノイジーな音作りといい、ギターの逆回転音の挿入といい、ポールの前衛的な一面が窺える少々ブッ飛んだナンバーだが、ただ無茶苦茶やってるだけのアホバカ・アヴァンギャルドとは違い、楽しんで聴ける “クールな音楽” としてちゃーんと成立させているのがポールの凄いところ。やっぱりこの人天才やわ(≧▽≦)  最初のうちは “何かヘンな曲やなぁ...” と思いながらも何度も聴くうちに耳について離れなくなってしまうといった類の面白い1曲だ。
Paul McCartney - Appreciate


 今回のツアー・タイトルの元にもなった?「エヴリバディ・アウト・ゼア」はこれぞポール・マッカートニー!!!と言いたくなるようなノリの良いナンバーで、私としてはこのアルバム中で一番の愛聴曲だ。とにかくライヴで盛り上がるにはうってつけの要素が満載で、今回のジャパン・ツアーでも福岡公演以降でこの曲の演奏後にサビの “ウォウ ウォウォ〜♪” コーラスをオーディエンスに歌わせるコール&レスポンスを試みて大いに盛り上げていたのが印象的だった。大阪でもやってほしかったな〜
Paul McCartney - Everybody Out There (Lyrics) [HD]


 B面はこの後?「ホザンナ」、?「アイ・キャン・ベット」、?「ルッキング・アット・ハー」、?「ロード」と続くのだが、私的にはどれもこれもイマイチ印象が薄い。決して悪くはないのだが、ポールらしい “心に残るメロディー性” が希薄なのだ。そのためせっかく A 面から良い流れできたアルバム全体の勢いが B 面後半から尻すぼみになってしまっているように感じられる。全盛期のポールなら B ラスあたりに万人を唸らせるような名曲名演を配してアルバムを締めくくったものだったが、まぁこればっかりはしゃあないか...(>_

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