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Channel: shiotch7 の 明日なき暴走
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Out There Japan Tour 2015 [SNE BD-R] / Paul McCartney

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 今回のポールのジャパン・ツアーにおいて、オーディエンス録音CDに関しては様々な高音質盤が生み出されてきたが、その一方でDVDやブルーレイなどの映像作品に関してはスカパーのプロショット盤を除けばリリース数も少なく、内容的にも帯に短しタスキに長しといった感じで、これぞ!という決定版は存在しなかった。ただ、SNEレーベルから出た武道館ライヴCDにボーナス・ディスクとして付属していた「レット・ミー・ロール・イット」の超クロース・ショット映像が衝撃的だったので、この1曲だけでなく武道館ライヴの完全版があったらエエのになぁ...と秘かに期待していた。
 そんなSNEレーベルからブルーレイが出ると知ったのはスカパー放送直後の7月半ばで、“何でもっと早く出さんかったんやろ...???” と不思議に思いながらインフォを読むと、“日本武道館公演映像アイテムと一緒に楽しんで頂きたく思い、2015年度版のROCK SHOWを目指すべく この作品を精鋭編集、当レーベルのポール2015日本ツアー・アーカイブから厳選した特選映像のライブベスト作品。” とのこと。 “先日放送された武道館公演とは異なる映像編集で本作品の価値を下げないことを命題としてセットリスト順に各地の映像を収録することで、より完璧なライブ・ベスト&ロード・ムービー的なドキュメンタリーが完成” とある。要するにストレートにライヴを楽しみたければスカパーで、総集編的なツアー・ドキュメンタリーなら本作で、ということらしい。スカパーのプロショットとは一味違うオーディエンスの超接写映像で武道館ライヴの完全版を期待していた私としては正直言ってガッカリな商品コンセプトだが、武道館であれドームであれ、例のボーナス・ディスクのようなポールのドアップが観れるならまぁエエか...と思い、買いを決めた。
 収録されているのはジャパン・ツアーから15曲で、30曲を超えるレギュラー・フォーマットのセトリを考えるとその半分にも満たない。内訳は私が参戦した4/21京セラドームから①「マジカル・ミステリー・ツアー」、②「セイヴ・アス」、⑦「ブラックバード」、⑫「ハイ・ハイ・ハイ」の4曲、4/23東京初日から③「ジェット」、⑥「ホープ・フォー・ザ・フューチャー」、⑧「オブラディ・オブラダ」、⑮「アビーロード・メドレー」の4曲、何故か4/25東京2日目の映像は無くて、4/27東京3日目から⑪「ヘイ・ジュード」(←例の “ハウリングでポール激おこ”事件の全容がバッチリ見れます...)、⑬「イエスタデイ」、⑭「ヘルター・スケルター」の3曲、そして4/28武道館公演から④「レット・ミー・ロール・イット」、⑤「メイビー・アイム・アメイズド」、⑨「レット・イット・ビー」、⑩「リヴ・アンド・レット・ダイ」の4曲だ。ボーナス・トラックとして5月23日にロンドンのO2アリーナで行われたライヴ(←画面上ではなぜか “23 April 2015” ってなってるけど...笑)から「テンポラリー・セクレタリー」や「アナザー・ガール」など5曲が追加収録されているが、私的にはボートラは要らんからもっと武道館の接写映像を収録して欲しかったところ。ハッキリ言って本編の収録曲数の少なさをごまかすための “蛇足” 的な印象は否めない。
 収録されている映像はどれも期待を裏切らない素晴らしさで、15曲だけとはいえ、そのどれもがスーパー・ショットの連続なのだからファンとしてはたまらない(≧▽≦)  特に京セラと武道館の映像は圧巻で、曲によってはスカパーのプロショットすら凌駕する真正面からのアップ映像が楽しめるのだ(^o^)丿 ハレーションによる顔面白光りも一切なく、ポールの表情や目線までもがリアルに捉えられた超美麗映像はまなにファン必見といえるもので、画面にグイグイ魅き込まれてしまうこと間違いなしだ。





ハウリングでポールの表情が一変した瞬間↓

 
 このように映像の面では100点満点を献上したいぐらい素晴らしいこのブルーレイ盤だが、唯一不満な点は、“ポール日本ツアーの総集編” というコンセプトを意識し過ぎたのか、あれもこれもと余計な映像までゴテゴテ詰め込み過ぎなところ。ライヴに浸っている時にいきなり関係のない映像が挿入されるパターン(←オフィシャルの「赤の広場ライヴ」とか...)は私の最も忌み嫌うところだが、ここでも⑧「オブラディ・オブラダ」が終わった直後に関空到着やドーム入り、それに武道館開演前のウエーヴの様子など、ライヴに関係のない映像が数分間挿入され(BGMはペニー・レイン)、その後いきなり⑨「レット・イット・ビー」が始まるというワケのワカラン構成になっている(>__

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