一昨日、いつものようにB-SELSの「日記」コラムを見ると、そこには「最高のHEY JUDE!」というタイトルが踊っていた。ビートルズ・マニアのアナログ・コレクターにとってこれ以上の煽り文句はないだろう(笑) 中身を読んでみると、“PAPER BACK WRITER” と “REVOLUTIONS” という2つの誤表記がある例の「HEY JUDE」UKエクスポート盤LP の話なのだが、マザー/スタンパーが何と 1G/1A という最初期盤だというのだからこれはエライコッチャである。
Sさんの言葉を借りると “1G/1Aの音は信じられないくらいに素晴らしい。私自身が信じられないくらいだから、お客さんには実際にご自身の耳で聴いていただくしかない。おそらく最高の、今まで聴いたことのない"HEY JUDE"を、聴くことができる。” とのこと。これは絶対に聴かねばならぬ! いや、是非とも聴いてみたい!
12月に入ってようやく仕事が一段落して本業(笑)のレコード蒐集に本腰を入れれるようになった私は早速昼から有休を取ってB-SELSに行くことにした。前回の「Hey Bulldog最強決定戦」の時にならい、比較対象として手持ちのUKエクスポート盤「Hey Jude」(スタンパーは2A/1M)とウルグアイ盤「Hey Jude」を携えて...
私:まいど。今日は「最高のHEY JUDE」を聴かせてもらいに来ましたで。
Sさん:これはこれは... 是非とも聴いていって下さい。
私:それにしてもこの前の「Yellow Submarine」といい、ピッカピカの「White Album」といい、次から次へとよぉこれだけ凄い盤を出さはりますなぁ...
Sさん:ハハハ...(と照れ笑いしながら)A面、B面、どっちから聴かはりますか?
私:そりゃあもう、“最高”の「Hey Jude」から聴きたいんでB面からお願いします。
Sさん:わかりました...(と言ってレコードに針を落としながら)どうですか?
私:うわぁ、これは凄い!!! いきなり立ち上がりのピアノの音からして違いますね。何て言うか、質感まで伝わってくるような感じの音です。こんなん初めて聴きましたよ(≧▽≦)
Sさん:倍音の出方が違うでしょ。ピアノの響きやポールの歌声が...
私:そうそう、ポールの声がすごく優しいというか、柔らかく包み込んでくれるような感じですよね。これは凄いわ... さすがに日記に書かはるだけありますね。
Sさん:喜んでいただけてよかったです。
私:じゃあ一旦ここで針を上げて私が持ってきたこの2A/1M盤のと比べてみませんか。AとMということでスタンパーは1番違いなだけですが、どんな違いがあるか興味をそそられるんです。
Sさん:面白そうですねぇ... やりましょう。(と言って今度は私が持参した 2A/1M盤に針を落とす)
私:うわぁ、やっぱり違う... 低音はかなり出てると思うけど、ピアノのあそこまでの質感を出すのってホンマに難しいんですね。
Sさん:スタンパー1番違いでこの差ですか...(と感慨深げ)
私:売れてしまう前に聴きに来て大正解でしたよ。因みに私の2A/1M盤に点数付けるとしたら何点いただけますかね? 「Hey Bulldog」の時は惨敗でしたけど...(笑)
Sさん:98点ぐらいいくんじゃないですか。盤質めちゃくちゃ良いのが効いてますね。
私:でもその2点差って永遠に埋められない“紙一重”の差ですよね。麗しい倍音の響きという...
Sさん:ですよね。
私:じゃあ 1G/1A盤の残りの曲も聴かせて下さい。
Sさん:もちろん!
私:B③「Don't Let Me Down」のキーボードの音色が実にまろやかですね。これは素晴らしい!
Sさん:良いですよね~ (^.^)
私:B④「The Ballad Of John And Yoko」のベース太っ!!! 何かもう“ノリのオバケ” っていう感じですよ。これは凄すぎる!!!
Sさん:ポールのドラムが最高です。リズム感の鬼ですよ。
私:確かに... 「Back In The USSR」もそうでしたね。
Sさん:そうそう... 「Band On The Run」もです。ホンマにポールって凄いですよ。じゃあ次はA面いきましょう。
私:さすがは 1Gの音ですね。これ以上の音はないんじゃないでしょうか。
Sさん:1Gなんで当然と言えば当然なんですけど、やっぱりこれは凄いです。
私:特にA④「Rain」はエグいわ(笑) これ最強でしょ!
Sさん:ハハハ...
私:A⑤「Lady Madonna」も音の密度がハンパないですね。さすがは 1Gですよ。
Sさん:でも私個人としては 1AのB①「Hey Jude」が凄すぎて 1Gが霞んでしまいそうなくらいなんです。
私:それ、めっちゃわかります。A面って結構アッパーでラウドな曲が多いので、むしろ倍音の響きで差が出やすい「Hey Jude」のインパクトの方が強烈やったということでしょうね。
Sさん:そうですね。
私:“倍音”って何? と訊かれたらこれを聴かせれば一発でわかる、そんなレコードですよ。いやぁ、これはエエもん聴かせてもらいましたわ。比較ついでにウルグアイ盤の「Hey Jude」も聴いてみます?
Sさん:出ましたね、ウルグアイ(笑)
私:いやぁもう最近こればっかりで...(^.^)
Sさん:これはUKエクスポートのマトですね... (音を聴いて)おぉ、さすがはウルグアイ、エエ仕事してますね。
私:もちろんさっきの 1G/1A盤には負けてますけど、$16でこの音やったらコスパめちゃくちゃエエでしょ?
Sさん:その値段で聴ける音じゃないですよ、これは。
私:この盤はアメリカのセラーから買ったんですが、現地ではウルグアイ盤の価値なんてその程度なんでしょうね。
Sさん:まぁこれはホンマにハイコスパですよね。
私:音の評価としては何点いただけますか?
Sさん:95点ぐらいかな... さっきの2枚のUK盤に比べるとちょっとスタンパーが進んでるっちゅー感じです。
私:これ、A面の方が音エエですね。B面よりも溝の状態がエエんかな。何やかんや言うても最後は盤質ですからね。
Sさん:盤質もエエですし、ひょっとするとメタルマザーもA面の方がエエのかもしれませんよ。うん、このA面は凄く良い!
私:この前の「Hey Bulldog」に続いて今日もめっちゃ興味深い聴き比べが出来ましたね。
Sさん:いやぁ、アナログってホンマに面白いです。
私:同感です。早くも次の「日記」が楽しみになってきましたよ(笑)
ということで “最高のHEY JUDE!”は看板に偽りナシの凄い音でした。どれほど凄いのか興味を持たれた方は売れてしまう前に(←今日私が滞在してた間にも1件問い合わせの電話が入ってました...)B-SELSに急いだ方がいいです。スタンパーに徹底的に拘ってビートルズ・アナログ道を極めるB-SELSの “極道”高音質盤シリーズ... コレクターはこれからも目が離せませんな。
Sさんの言葉を借りると “1G/1Aの音は信じられないくらいに素晴らしい。私自身が信じられないくらいだから、お客さんには実際にご自身の耳で聴いていただくしかない。おそらく最高の、今まで聴いたことのない"HEY JUDE"を、聴くことができる。” とのこと。これは絶対に聴かねばならぬ! いや、是非とも聴いてみたい!
12月に入ってようやく仕事が一段落して本業(笑)のレコード蒐集に本腰を入れれるようになった私は早速昼から有休を取ってB-SELSに行くことにした。前回の「Hey Bulldog最強決定戦」の時にならい、比較対象として手持ちのUKエクスポート盤「Hey Jude」(スタンパーは2A/1M)とウルグアイ盤「Hey Jude」を携えて...
私:まいど。今日は「最高のHEY JUDE」を聴かせてもらいに来ましたで。
Sさん:これはこれは... 是非とも聴いていって下さい。
私:それにしてもこの前の「Yellow Submarine」といい、ピッカピカの「White Album」といい、次から次へとよぉこれだけ凄い盤を出さはりますなぁ...
Sさん:ハハハ...(と照れ笑いしながら)A面、B面、どっちから聴かはりますか?
私:そりゃあもう、“最高”の「Hey Jude」から聴きたいんでB面からお願いします。
Sさん:わかりました...(と言ってレコードに針を落としながら)どうですか?
私:うわぁ、これは凄い!!! いきなり立ち上がりのピアノの音からして違いますね。何て言うか、質感まで伝わってくるような感じの音です。こんなん初めて聴きましたよ(≧▽≦)
Sさん:倍音の出方が違うでしょ。ピアノの響きやポールの歌声が...
私:そうそう、ポールの声がすごく優しいというか、柔らかく包み込んでくれるような感じですよね。これは凄いわ... さすがに日記に書かはるだけありますね。
Sさん:喜んでいただけてよかったです。
私:じゃあ一旦ここで針を上げて私が持ってきたこの2A/1M盤のと比べてみませんか。AとMということでスタンパーは1番違いなだけですが、どんな違いがあるか興味をそそられるんです。
Sさん:面白そうですねぇ... やりましょう。(と言って今度は私が持参した 2A/1M盤に針を落とす)
私:うわぁ、やっぱり違う... 低音はかなり出てると思うけど、ピアノのあそこまでの質感を出すのってホンマに難しいんですね。
Sさん:スタンパー1番違いでこの差ですか...(と感慨深げ)
私:売れてしまう前に聴きに来て大正解でしたよ。因みに私の2A/1M盤に点数付けるとしたら何点いただけますかね? 「Hey Bulldog」の時は惨敗でしたけど...(笑)
Sさん:98点ぐらいいくんじゃないですか。盤質めちゃくちゃ良いのが効いてますね。
私:でもその2点差って永遠に埋められない“紙一重”の差ですよね。麗しい倍音の響きという...
Sさん:ですよね。
私:じゃあ 1G/1A盤の残りの曲も聴かせて下さい。
Sさん:もちろん!
私:B③「Don't Let Me Down」のキーボードの音色が実にまろやかですね。これは素晴らしい!
Sさん:良いですよね~ (^.^)
私:B④「The Ballad Of John And Yoko」のベース太っ!!! 何かもう“ノリのオバケ” っていう感じですよ。これは凄すぎる!!!
Sさん:ポールのドラムが最高です。リズム感の鬼ですよ。
私:確かに... 「Back In The USSR」もそうでしたね。
Sさん:そうそう... 「Band On The Run」もです。ホンマにポールって凄いですよ。じゃあ次はA面いきましょう。
私:さすがは 1Gの音ですね。これ以上の音はないんじゃないでしょうか。
Sさん:1Gなんで当然と言えば当然なんですけど、やっぱりこれは凄いです。
私:特にA④「Rain」はエグいわ(笑) これ最強でしょ!
Sさん:ハハハ...
私:A⑤「Lady Madonna」も音の密度がハンパないですね。さすがは 1Gですよ。
Sさん:でも私個人としては 1AのB①「Hey Jude」が凄すぎて 1Gが霞んでしまいそうなくらいなんです。
私:それ、めっちゃわかります。A面って結構アッパーでラウドな曲が多いので、むしろ倍音の響きで差が出やすい「Hey Jude」のインパクトの方が強烈やったということでしょうね。
Sさん:そうですね。
私:“倍音”って何? と訊かれたらこれを聴かせれば一発でわかる、そんなレコードですよ。いやぁ、これはエエもん聴かせてもらいましたわ。比較ついでにウルグアイ盤の「Hey Jude」も聴いてみます?
Sさん:出ましたね、ウルグアイ(笑)
私:いやぁもう最近こればっかりで...(^.^)
Sさん:これはUKエクスポートのマトですね... (音を聴いて)おぉ、さすがはウルグアイ、エエ仕事してますね。
私:もちろんさっきの 1G/1A盤には負けてますけど、$16でこの音やったらコスパめちゃくちゃエエでしょ?
Sさん:その値段で聴ける音じゃないですよ、これは。
私:この盤はアメリカのセラーから買ったんですが、現地ではウルグアイ盤の価値なんてその程度なんでしょうね。
Sさん:まぁこれはホンマにハイコスパですよね。
私:音の評価としては何点いただけますか?
Sさん:95点ぐらいかな... さっきの2枚のUK盤に比べるとちょっとスタンパーが進んでるっちゅー感じです。
私:これ、A面の方が音エエですね。B面よりも溝の状態がエエんかな。何やかんや言うても最後は盤質ですからね。
Sさん:盤質もエエですし、ひょっとするとメタルマザーもA面の方がエエのかもしれませんよ。うん、このA面は凄く良い!
私:この前の「Hey Bulldog」に続いて今日もめっちゃ興味深い聴き比べが出来ましたね。
Sさん:いやぁ、アナログってホンマに面白いです。
私:同感です。早くも次の「日記」が楽しみになってきましたよ(笑)
ということで “最高のHEY JUDE!”は看板に偽りナシの凄い音でした。どれほど凄いのか興味を持たれた方は売れてしまう前に(←今日私が滞在してた間にも1件問い合わせの電話が入ってました...)B-SELSに急いだ方がいいです。スタンパーに徹底的に拘ってビートルズ・アナログ道を極めるB-SELSの “極道”高音質盤シリーズ... コレクターはこれからも目が離せませんな。