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Channel: shiotch7 の 明日なき暴走
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和ボッサの名盤特集①

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 先日久しぶりに901さんからお電話をいただいた。901さんはジャズやボサノバにめちゃくちゃ造詣が深いだけでなくフランス・ギャルからベンチャーズまで幅広く楽しんでおられる音楽マニアであり、私がビートルズのオリジナル盤を買うきっかけを作って下さった大恩人でもある。そんな901さんとの久々のレコード談義は大いに盛り上がり、最近私が昭和ガールズ歌謡ネタを立て続けに投稿していることもあって、自然と話は邦楽、それも901さんの得意分野である和ボッサへと移っていった。そしてそこで話題に上ったのが久美かおりの「髪がゆれている」というレコードだった。中古盤市場でウン千円はするこの稀少盤を “ジャケに書込み有り” なだけで 1,800円で落札できたというのだ。それを聞いて久々に私のコレクター魂に火がついた。やっぱり自分のような音楽バカには901さんのように刺激を与えて下さる存在が絶対に必要やなぁと改めて実感させられた次第。電話を切った後、怒涛の勢いで和ボッサ盤を何枚か手に入れたのは言うまでもない(笑)

①久美かおり「髪がゆれている」(1969.8)
 私は和ボッサに関しては超の付くド素人で、「Japanese Bossa Nova」というコンピレーションCD1枚しか持っていない。その2曲目に入っていたのが久美かおりの「髪がゆれている」という曲で、めちゃくちゃ良い雰囲気のボサノバだったこともあってオリジナル盤の購入を考えたことがあったが、その時は値段が高すぎたこともあって “まぁCDでエエか...” と一旦は諦めていた。しかし今回901さんの話を聞いた後で何度も何度もCDをリピート再生しているうちに “やっぱりどうしてもオリジナル盤が欲しい...” という思いが強くなりネットで色々探してみたところ、ユニオンの通販で「ジャケ汚れ・傷み、盤質B」という盤が安く出ていたのでこれ幸いと衝動買い。届いたレコードは盤質Ex+の美盤で、心配されたジャケットも自分的には “これのどこが汚れ・傷みやねん?” と思えるレベルだったのでひと安心.。それにしてもこのピアノ、めちゃくちゃクールでカッコエエなぁ... (≧▽≦)  尚、この曲には彼女が単独で歌っている「二重唱ヴァージョン」というのがあってそちらの方が更に良い出来だと901さんに教えていただいたので色々調べた結果、彼女のCDにボートラ扱いで入っているのを突き止めてそちらもゲットしたのだが、声色が統一されたことでアンニュイな雰囲気がより強く出ていて、私も絶対にこっちの方が良いと思う。とにかく901さんのおかげで愛聴盤がまた1枚増えたことに感謝感謝である。
久美かおり / 髪がゆれている


②浅丘ルリ子「シャム猫を抱いて」(1969.8)
 901さんとの和ボッサ談義で盛り上がった時に久美かおり盤に続いて名前が挙がったのが浅丘ルリ子の「シャム猫を抱いて」だった。この曲は元々彼女の芸能生活15周年を記念して1969年にリリースされた「心の裏窓」というアルバムに収められていたものでシングル・カットはされていなかったのだが、色んなガイド本やDJに取り上げられて和ボッサ・ファンの間で “知る人ぞ知る名曲” として知られることになり、2016年に クリンク・レコード(←マーガレットの「逢えば好き好き」や朱里エイコの「イエ・イエ」を再発したレーベル) がテイチクのアナログ・マスターテープからダイレクト・カッティングで初7インチ・シングル化したところ即完売したという超人気盤なのだ。 “このレコードってオークションに中々出てきませんよねぇ...” “そりゃあ和ボッサ好きは滅多に手放さへんよ...” と901さんと愚痴っていた1枚なのだが、ダメ元で再度ネットをくまなくチェックしてみたところ、運良く Discogsに安値で出ているのを見つけて速攻でゲット。昭和歌謡のレコードをDiscogsで買うという発想の転換である。内容は “和ボッサ歌謡最高峰” という謳い文句に相応しいクールでカッコイイ歌と演奏で、何度でも聴きたくなること請け合いの名曲名演だ。“マスターテープからのダイレクト・カッティング” のおかげなのか、音質もめっちゃ良くて、彼女のソフィスティケートされたヴォーカルを存分に味わえるのが嬉しい。901さん、またまた名盤ゲットのきっかけを作って下さってありがとうございました!
浅丘ルリ子 / シャム猫を抱いて

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