LHのHPで新作情報が更新される火曜の晩は私にとって1週間の内で最もワクワクドキドキする時間帯である。特にポール日本公演からの2~3ヶ月というのは毎週毎週汲めども尽きぬ物欲との戦いなのだが、ビートルズ関連のブツに関してはどうしても物欲が理性を上回るので、諭吉さんが一人二人と出ていくことになる。だから目ぼしい新作が一気に何枚もリリースされるとめっちゃ嬉しい反面、こんなことしてたらちょっとヤバいかも... という複雑な気持ちになるのだ。まぁそれでも買いますけど...(笑)
私が武道館祭りの真っ最中だった先月の半ば頃、LH からいきなりポールの UK ツアーのブートが4枚同時にリリースされた。6月に入って LH はゼップやストーンズに軸足を移したものと思い込み “どーせもうポールの新作はないやろ...” と油断していた私は “4枚同時リリース” という暴挙(笑)に不意打ちを食らった格好で大いに焦ったが、同じアウト・ゼア・ツアーとは言え、セトリが日本ツアーとは微妙に異なるということもあり、購入を予定していた他の盤を後回しにしてとりあえず4枚共押さえることにした。他レーベルとは違い、LH のポールは一旦売り切れてしまうと手に入れるのが難しくなるからだ。そういうワケで、今日は UK ツアー特集パート1だ。
①Out There London 2015 1st Night
ポールの母国凱旋公演の幕開けは5月23日のO2アリーナだ。インフォによると録音位置はポールの子供たちやお孫さんたちと同じ列の VIP エリアとのことで、下品な叫び声やウザいチャットの無い恵まれた録音環境の下でレコーディングされたとのこと。実際に聴いてみると確かに不快なオーディエンス・ノイズはほぼ無いに等しい。しかしそれ以上に素晴らしいのがその音質で、どっしりとした低音に支えられた迫力満点のサウンドは T&J を彷彿とさせるクオリティーの高さだ。オーディエンス録音のブートとしては申し分のない音ではないかとと思う。
セトリに関しては、何と言っても世界初公開の「テンポラリー・セクレタリー」に注目だ。この単調なメロディーの繰り返しによるポール流テクノ・ミュージックをライヴで演るという発想も大胆だが、私的には60'sビートルズや70'sウイングス以外のレパートリーがセトリに加わったことを素直に喜びたい。今回の武道館公演でも明らかになったように、ファンはまだライヴで聴いたことのない曲を演ってほしいのだ。そういう意味でもこの曲がセットインした意味は大きいと思う。それにしてもO2アリーナに響き渡るテクノなイントロはインパクトあるなぁ...(^.^)
Paul McCartney Temporary Secretary LONDON 02 May 23, 2015 REMASTER THE BEST
武道館で “セカイハツコウカイ” となった「アナザー・ガール」は、この日がイギリスでのお披露目というポールの MC を聞いても実際に曲が始まってもオーディエンスの反応はあの武道館の熱狂には遠く及ばない。日本のファンの熱狂度は今やイギリスやアメリカを遥かに凌いでいると思う。さすがに南米のファンのお祭り騒ぎには負けるが...(笑)
Paul McCartney - Another Girl (London May 23rd 2015)
アンコールの「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」にゲストとして登場したデイヴ・グロールのロックンロール・スピリット溢れる全身全霊パフォーマンスも実にエエ感じで、ポールもデイヴとの共演を心から楽しんでいるようだ。この人、2008年の「ザ・リヴァプール・サウンド」コンサートといい、2009年のグラミー授賞式といい、ホンマにポールと仲エエなぁ...(^.^)
PAUL MCCARTNEY & DAVE GROHL 'I SAW HER STANDING THERE' @ 02 LONDON 2015
②Out There London 2015 2nd Night
O2アリーナ2日目に当たる5月24日のライヴ盤は “初日と同じテーパーによるアリーナ前方からの録音” にもかかわらず、何故か “思いのほか大人しい、ディスタントな音像(←こんな時だけ英語で誤魔化さんとハッキリ “遠い” って書けよ...)” で “少なからずウイーク・ポイントになってしまうかもしれません” と、何でもかんでも自画自賛が常の LH インフォにしてはえらく控え目な書きようだ。一体どれくらい遠いのか興味津々で聴いてみると、やっぱりめっちゃ遠かった(笑) LH 自ら “70'sカセットデンスケ録音みたいな音” とのたもうたギフト盤「アナザー・ガール・イン・ブドーカン」にエコーをかけたような音壁サウンドで、最近オンな音ばかり聴き慣れていたせいか、かなり物足りなく感じてしまう。 “幸いなことにバランスやクリアネスは尻上がりに向上し...” とあるが、いくらクリアーでも芯の無い音はダメだ。①の「1st Night」の音質評価を10点満点中9点とすれば、この②「2nd Night」はせいぜい5~6点がいいところだろう。
しかしこの日のセトリは UK 4公演中で一番と言っもいいもので、インフォの “録音の弱さを補って余りある” というのは言い過ぎにしても、ファンなら一聴の価値はあると思う。まずは何と言っても久々の「アイム・ルッキング・スルー・ユー」である。私の記憶が正しければ2012年のオン・ザ・ラン・ツアー以来のセトリ返り咲きということになるが、「ラバー・ソウル」大好き人間の私としてはこの曲は京セラドームで聴きたかった...(>_
私が武道館祭りの真っ最中だった先月の半ば頃、LH からいきなりポールの UK ツアーのブートが4枚同時にリリースされた。6月に入って LH はゼップやストーンズに軸足を移したものと思い込み “どーせもうポールの新作はないやろ...” と油断していた私は “4枚同時リリース” という暴挙(笑)に不意打ちを食らった格好で大いに焦ったが、同じアウト・ゼア・ツアーとは言え、セトリが日本ツアーとは微妙に異なるということもあり、購入を予定していた他の盤を後回しにしてとりあえず4枚共押さえることにした。他レーベルとは違い、LH のポールは一旦売り切れてしまうと手に入れるのが難しくなるからだ。そういうワケで、今日は UK ツアー特集パート1だ。
①Out There London 2015 1st Night
ポールの母国凱旋公演の幕開けは5月23日のO2アリーナだ。インフォによると録音位置はポールの子供たちやお孫さんたちと同じ列の VIP エリアとのことで、下品な叫び声やウザいチャットの無い恵まれた録音環境の下でレコーディングされたとのこと。実際に聴いてみると確かに不快なオーディエンス・ノイズはほぼ無いに等しい。しかしそれ以上に素晴らしいのがその音質で、どっしりとした低音に支えられた迫力満点のサウンドは T&J を彷彿とさせるクオリティーの高さだ。オーディエンス録音のブートとしては申し分のない音ではないかとと思う。
セトリに関しては、何と言っても世界初公開の「テンポラリー・セクレタリー」に注目だ。この単調なメロディーの繰り返しによるポール流テクノ・ミュージックをライヴで演るという発想も大胆だが、私的には60'sビートルズや70'sウイングス以外のレパートリーがセトリに加わったことを素直に喜びたい。今回の武道館公演でも明らかになったように、ファンはまだライヴで聴いたことのない曲を演ってほしいのだ。そういう意味でもこの曲がセットインした意味は大きいと思う。それにしてもO2アリーナに響き渡るテクノなイントロはインパクトあるなぁ...(^.^)
Paul McCartney Temporary Secretary LONDON 02 May 23, 2015 REMASTER THE BEST
武道館で “セカイハツコウカイ” となった「アナザー・ガール」は、この日がイギリスでのお披露目というポールの MC を聞いても実際に曲が始まってもオーディエンスの反応はあの武道館の熱狂には遠く及ばない。日本のファンの熱狂度は今やイギリスやアメリカを遥かに凌いでいると思う。さすがに南米のファンのお祭り騒ぎには負けるが...(笑)
Paul McCartney - Another Girl (London May 23rd 2015)
アンコールの「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」にゲストとして登場したデイヴ・グロールのロックンロール・スピリット溢れる全身全霊パフォーマンスも実にエエ感じで、ポールもデイヴとの共演を心から楽しんでいるようだ。この人、2008年の「ザ・リヴァプール・サウンド」コンサートといい、2009年のグラミー授賞式といい、ホンマにポールと仲エエなぁ...(^.^)
PAUL MCCARTNEY & DAVE GROHL 'I SAW HER STANDING THERE' @ 02 LONDON 2015
②Out There London 2015 2nd Night
O2アリーナ2日目に当たる5月24日のライヴ盤は “初日と同じテーパーによるアリーナ前方からの録音” にもかかわらず、何故か “思いのほか大人しい、ディスタントな音像(←こんな時だけ英語で誤魔化さんとハッキリ “遠い” って書けよ...)” で “少なからずウイーク・ポイントになってしまうかもしれません” と、何でもかんでも自画自賛が常の LH インフォにしてはえらく控え目な書きようだ。一体どれくらい遠いのか興味津々で聴いてみると、やっぱりめっちゃ遠かった(笑) LH 自ら “70'sカセットデンスケ録音みたいな音” とのたもうたギフト盤「アナザー・ガール・イン・ブドーカン」にエコーをかけたような音壁サウンドで、最近オンな音ばかり聴き慣れていたせいか、かなり物足りなく感じてしまう。 “幸いなことにバランスやクリアネスは尻上がりに向上し...” とあるが、いくらクリアーでも芯の無い音はダメだ。①の「1st Night」の音質評価を10点満点中9点とすれば、この②「2nd Night」はせいぜい5~6点がいいところだろう。
しかしこの日のセトリは UK 4公演中で一番と言っもいいもので、インフォの “録音の弱さを補って余りある” というのは言い過ぎにしても、ファンなら一聴の価値はあると思う。まずは何と言っても久々の「アイム・ルッキング・スルー・ユー」である。私の記憶が正しければ2012年のオン・ザ・ラン・ツアー以来のセトリ返り咲きということになるが、「ラバー・ソウル」大好き人間の私としてはこの曲は京セラドームで聴きたかった...(>_